Dec 02 2020

松屋銀座 クリスマスディスプレー 「銀座の街から世界へ」

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あちらこちらの街路樹がイルミネーションでメイクアップされ、クリスマスカラーに心躍るシーズンがやってきました。銀座の街もいつもよりきらめきを増し、クリスマスムードが高まっています。『松屋銀座』ではリボンを使った『リボネシア』のクリスマスディスプレイが話題となっています。今回はクリスマスプロジェクトについてブランドデザイン部の柴田さまにお話をうかがいました。

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▲(写真左より)リボネシアの吉川徹氏、前田麦氏、松屋銀座ブランドデザイン部 柴田氏


リボンで世界とつながろう!

松屋銀座全館がリボンのアートで彩られ、みんなの想いをつなぎます。

自粛生活を余儀なくされたコロナ禍において、今まで以上につながりの大切さを感じることとなった2020年。松屋銀座もクリスマスプロジェクトのテーマに「つながり」を掲げています。

大切な人へギフトを贈るタイミングとして、誕生日や母の日、父の日、敬老の日などが思い浮かびますが、クリスマスは大切な人の喜ぶ顔を想像しながらアイテムを選び、互いにギフトを贈り合う日。人と人とのつながりを特に強く感じる日ではないでしょうか。

「つながり」を表現するモチーフを探していた柴田さんは、「リボンがかけられた贈りものは、つくり手から贈り手、そして贈られた相手へと続く"つながり"そのものだな」と感じられ、つながりの象徴としてリボンを選ばれました。華やかさがあるリボンはクリスマスプロジェクトのモチーフにぴったりですね。


リボンを芸術作品へと昇華させる

リボネシアのクリエイティビティ

1950年代から日本デザインコミッティーとともに優れた日本デザイナーの活動を支援してきた松屋銀座には、長年培ってこられたアートの審美眼があります。だからこそショーウィンドウを見た人たちに、感動や驚きを届けられる優れたアート作品にしたいと感じられた柴田さん。そんな想いを叶えてくれる作品を生み出せるアーティストをチームメンバーとともにリサーチ開始。リボンを使ったアート作品で世界中の人を魅了しているアートユニット「リボネシア」の名が挙がり、ホームページで作品をチェック。メンバー全員が強烈な独創性に魅了され「ショーウィンドウのディスプレイをぜひ依頼したい!」と即オファーされました。

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当初リボネシア作品にSHINDOのオリジナルリボン『S.I.C.』が使用されているとは知らず、仕事を依頼した後にSHINDOとのつながりを知って驚かれたそう。まさに「つながり」がテーマのプロジェクトらしいエピソードですね。


圧倒的な美しさで独自の世界観をまとう

必見のクリスマスディスプレイ『リボンの森』

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百貨店の顔である1階正面ウィンドウではクリスマスに欠かせないトナカイが圧倒的な存在感を放っています。

「大きなものを作ってほしいとお願いして3mの巨大なトナカイが完成しました。リボネシア作品最大サイズで圧巻の迫力です」と喜びに満ちた笑顔の柴田さん。

ショーウィンドウ全体のデザインコンセプトは、トナカイが住む場所からイメージを膨らませ、『リボンの森』に決定。地下ショーウィンドウに装飾されたリボンの森の入り口から店舗へと進むにつれ、だんだんと森が深くなりリボンの森で繰り広げられるさまざまなシーンが登場します。

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▲地下8連WD

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▲地下8連WD

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▲地下8連WD

リボネシアが手がけるショーウィンドウのディスプレイは地上と地下を合わせて11ヶ所。ワンシーンごとの見応えもさる事ながら、物語性のある構成になっているため、リボンの森の物語を読み進めるように全てのディスプレイを巡ってみるのも楽しそうですね。


コミュニケーションが芽吹くキャラクター

佐藤卓氏デザインの「マスクリス」

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巨大なトナカイ以外にもリボンの森にはさまざまな動物が登場します。なかでも小さなボディで大きな存在感を放つのは、マスクをしたリス「マスクリス」です。時勢を考慮して誕生したキャラクターかと思う方もおられるようですが、去年のクリスマスから2匹のマスクリス(メリーちゃんとクリスくん)が登場していました。このマスクリスの誕生秘話をうかがったところ、松屋銀座150周年プロジェクトで誕生し、クリエイティブディレクターを務める佐藤卓氏デザインによるキャラクターだと判明。柴田さんもいろいろな方に「なぜリスがマスクをしているの?」とよく聞かれたそうです。

佐藤卓のクリエイティブの真髄は、会話が生まれるきっかけになるデザインであることです。今年は新型コロナの状況によりマスクをしていることの意味合いが変わって見えますが、かわいいリスのマスク姿に癒されて少しでも楽しい会話が生まれると嬉しいです」と語られました。


松屋銀座が取り組むSDGs

日本を大切にしたいという信念が原動力

伝統×アート。松屋銀座が考える地方創生の取り組みには新しさがあります。地方とタッグを組んでデザインの力でブラッシュアップすれば、伝統技術や産業に新しい魅力や付加価値が生まれると柴田さんは考えています。

「百貨店は食品や食器などの買い付けで地方産地とのつながりが強い業態です。改めて地方創生の観点から日本の素晴らしい文化を発掘し、デザインの力によって表現の幅を広げてディスプレイやプロジェクトに積極的に反映していきたいと考えています」

そのお考えから日本各地の地方との取り組みを通してSDGsに貢献されています。今回その流れを受けてリボンの生産量日本一の福井県に本社を置くSHINDOにお声がかかることとなり、リボネシアが手がけたショーウィンドウの装飾以外にも、店内ディスプレイとクリスマスラッピングにもS.I.C.のリボンをご使用いただいています。

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創業150年周年で踏み出した新たな一歩

「デザインの松屋」の意味とは

「デザインとは気遣いである」と定義し、商品の色や形だけでなく接客やサービスなど有形無形の枠を越え、お客さまに喜んでいただくための最良の気遣い=デザインを大切にされています。気遣いを忘れない「デザインの松屋」を確立すべく、質の良い店舗体験をお届けするため斬新な取り組みを行っています。

最後に柴田さんに今後の展望をうかがったところ、

「松屋銀座で過ごす時間で楽しい思い出がひとつ増えたり、感性が豊かになったり、店舗だからこその"リアル"の価値をさらに深めていきたいです」

と笑顔で答える柴田さんの目には、これからも松屋銀座でたくさんのお客さまがお買い物を楽しまれている景色が見えているようでした。

今年も残すところあとわずか。コロナ禍によって当たり前のコミュニケーションが分断されがちだった2020年。「つながり」をテーマにしたクリスマスディスプレイを見て、大切な人へのギフトを探したりと心華やぐ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

We wish you a merry Christmas.

松屋銀座
【松屋銀座プロフィール】
1869年、松屋銀座の源流となる「鶴屋呉服店」を創業。1925年銀座に松屋銀座を開店。時代の風を読み、時代の先端を走り続ける目利きの良さで揃えたハイクオリティなアイテムや顧客ファーストのサービスが強み。先進的なイメージの外観が目を引く、銀座を代表する百貨店のひとつ。
RIBBONESIA(リボネシア)
■RIBBONESIA(リボネシア) http://ribbonesia.com/
2010年に結成されたアーティストユニット。 前田麦氏がリボンを素材としたアートワークを、吉川徹氏がコンセプト作りからプロモーションまでを手掛ける。 活動当初から国内外から注目され、多くの企業やキュレーターからもオファーを受けている。ため息がでるような美しさと生命感にあふれる唯一無二の作品で、世界中の多くの人を魅了している。
過去展示実績(金津創作の森) https://archive.sosaku.jp/event/2015/ribbonesia/

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